ゆこの机の上と本棚

机の上に積んである本たちと日記

2022-01-01から1年間の記事一覧

舞台

現代版人間失格 私は太宰治が苦手。その中でも人間失格が一番避けて通りたい。教養として一応読んだことはあるけど。 もしこの主人公が自分自身を演じて、ただ壊れていくだけなら、本当にこれは人間失格と同じ内容になっていた気がする。 演じることに優越感…

“いまがいちばん”の謎

よく知ってる洋服屋さんのお姉さんに言われた “今がいちばん楽しい時期だね~!” 今が終わったら楽しい時期が終わっちゃうの?それは嫌だなぁ、何かしら楽しい事をしないといけないのかなぁ。普通に毎日楽しいんだけどなぁ。 そんなことを思ったんだけど。ふ…

うつくしい人

美しい人とは 自分自身から逃げ出した女の話 “美しいの基準”は色々ある。人によって各々だし、基準が歪んでいる人もいる。そもそも正しい“美しい基準”も一体何なのかと思う。自分自身への基準、他人への基準、そればかりを思いながら生きるのは辛いけれど、…

どうにか こうにか ワシントン

阿川さんの海外生活のいちねん。 格好良い大人の女性とはこういうものだと思う。完璧すぎてもおもしろくない、抜けすぎていてもいけない。私にとってちょうど良い所にいるのが阿川さん。 どたばたしながら好きなことをする程楽しいことはないと思う。きっと…

天才はあきらめた

山ちゃんの黒歴史本 私はお笑いに関する事が結構苦手。お笑い番組が始まるとチャンネルを変える。変えられない状況なら、その部屋から出ていく。びっくりされるほど芸人さんの名前もわからない。これは全部大人になってからだ。 それは置いておいて、まず芸…

火天の城

利休にたずねよを読んだ時に、この人の描写力はすごいなと思い興味を持った作家さんの作品。時代小説はあまり読まないんだけど、時代小説ってみんなこんななの? 古城はただの入れ物ではない。住む人間にはこだわりと目的があって、それを理解した作り手が技…

深夜特急3 インド·ネパール

深夜特急折り返し地点 私はインドに行ったことがない、インド料理屋でもスプーンでカレーを食べる。トイレでも紙を使う。どんな国でもその国のイメージがあると思うが、そのギャップが1番大きい国がインドだと思う。 心優しい人でもカーストに則り人を蹴る…

深夜特急2 マレー半島·シンガポール

男の旅行記2 1で文章に慣れたのか驚くほどするする読めた。 特記して覚えていたのは、情婦を聖母マリアと表した事だ。お金はいらない、それでも繋がりたいと望んだ彼女の様な人を侮蔑出来る人間なんていない。 お金がないこと、弱い立場であることを利用して…

演劇入門

わたしセレクトではなくて、恋人の家でお勧めされて読んだ これは、タイトルだけ見ると“演劇を始める人向けの指南書”の様に見えるけど、実際内容はそうではなかった。コロナの中で見えた、まとめてみた、演劇とは?というような内容が多い気がした。かなりお…

深夜特急1 香港·マカオ

The 男の紀行文 日本代表 これを読んで旅がしたいと思う人は、旅がしたいのではなくて自分の環境だったり、自分を変えたいと思う人だと思う。私は旅で自分が変わるとは思わないので、これを読んでも旅がしたいな、とは思わない。ただ、こんな生活をしてみた…

村上海賊の娘【壱】

長編物は自分の趣向に向いていない内容の時に悲しいので、まずは1巻しか買わない事にしている しまなみ海道に行きたくて読みはじめた️ 景は自分の容姿を醜いと思っていて、多分色々なものを諦めていた。それでも知らない土地で美しいと褒められ、素直に喜ぶ…

ねこくま めしくま

ご飯のエッセイは絵も文章も好き🍚🍙🍞🍜🍽️ たまにはこういうのも

ほんとうの味方のつくりかた

誰だって自分の味方がほしい。 でも、ふと気付くと一番の自分の敵は自分自身なのではないかと思う時がある。自分だから自分の弱点もよく知っていて、とても上手に傷つけてくる。だからこそ、自分の中に自分の味方をつくることはとても大切なんじゃないだろう…

常野物語 蒲公英草紙

恩田陸さん、本当に学生の時からお世話になってる。 書いた本を売ってくれてありがとうと言いたい。あなたの頭の中の一部を紙に書いて、なおかつ売ってくれてありがとうございます。お金を出せば買えるんだから本当に感謝するべき。 蒲公英草紙は素敵な物語…

利休にたずねよ

私が持っていた利休のイメージが打ち砕かれた 長い物語はいつも読んでいる途中で、何で読み出したんだろう、つまんなくなってきた......と思いがちだけれど、一度も思わなかった。本当におもしろかった。 土くれの茶碗ごときが何故値打ちがあるのかという問…

英国一家、日本を食べる

良くできたただのごはんメインの家族旅行日記かと思って読んでたら、後書きで作者が有名なフードライターだと知っちょっとびっくりした。(フードライターとフードファイターってちょっと似てる) 私はシーチキンおにぎりはおにぎりじゃないと思ってるしカリフ…

タタタタ旅の素

挿し絵の中の阿川佐和子さんの写真、とっても素敵だった。こんな(ちょっとこじれた)大人の女になりたい。 色々な場所を巡れるお仕事っていいなぁ。きっと大変なことがたくさんあると思うけど、毎日新しい発見があると思う。毎日楽しいんだろうな。 仕事で行…

鉄道員

ぽっぽや ぽっぽやが読みたかったから、他の短編は読んでない。 短くてシンプルな物語なのに、思わず泣きそうになったのは何故だろう。 余計な感想は書きたくない。 この物語が嫌いな人とは友達になりたくない。

娘の味

残るは食欲の第③段 阿川さん家の冷蔵庫は宝箱だと思う このシリーズは、人の家の台所を覗いている様でとてもわくわくする。 私は冷蔵庫に何かあると嬉しい。その“何か”がすでに調理済みで、すぐに食べられるものだともっと嬉しい。 家で食べる作り込まれた完…

代筆屋

辻さんの他の本を拝読してから、辻さんの文章をもっと読んでみたいと思っていた時に見つけた本。 手紙の代筆を承るお仕事のはなし。 最初ご自身の体験記かと思った。たぶんちがう。手紙を書くのは結構、頭と気持ちの重労働。けれど私はそれが好き。これが結…

伝わるちから

今と未来の事について話してみる。 ①お礼上手になる ②旅でじぶんを見つける ③誰かのためにする ④お辞儀の仕方を身につける ⑤心を整理する ⑥らしくないにチャレンジする これはね、目次。この本の記録を書くにあたって一応目次だけメモっとこうと思ったけど、…

世界でいちばん貧しい大統領

わたしのイメージの中では、温厚でほんわかしててただただ優しい人なのかと思ってた。 けれどそれだけの人が、一国のリーダーになれるわけないよね。 政策は難しい、自分の無知さを知るだけで今後何かに生かしていくのは難しそうだ。けれど、目線で相手に敬…

世界のへんな肉

私が食べたことのある珍味なお肉は、せいぜいワニとハトくらいなものだ。 ワニもハトもカンボジアの現地のレストランで食べた。詳細な味は覚えていないけれど、まずいとは思わなかったはず。 私は旅行が趣味だけど、あづささんにとっては世界を見て歩く事が…

置かれた場所で咲きなさい

ほんとうは、この言葉を見た時に “あ、苦手だ”って思った 置かれた場所が嫌な場所だったら?そこで生きていきたくないと思ったら?諦めるの?我慢するの?そんな事ばかり思ってしまう、ひねくれている。 けれども、どうしても変えられない運命もあるし環境も…

残るは食欲

料理の文章って魅力的 私のお腹がすいていたから魅力的に感じた、という訳じゃない。根拠は無いけど、料理の描写を繊細に書ける人は料理の上手な人、もしくは好きな人だと思う。 大人になって、自分の味覚が随分変わった。大人になった今、季節の野菜を食べ…

中国古典「一日一話」

中国古典の良いところは、生き方や戦いかたの話をよくしてくれる所だと思っている。生半可な指南書よりもはるかに為になる(多分) よく言われてるのは 才能が出すぎると切られるから隠してね 中ぐらいが丁度よいよ 特を積むことは身を助けるよ 勝つことが目的…

ブランドのそだてかた

ブランドってなに、の本 “好き”の感覚が強い子は確かに強い。ひとつを掘り下げられる子は、嵌まれば他の事も掘り下げられる。“好き”を強く持ち続けたい。 ルールは大切。けれども概念を共有できれば、自由にしがらみなく、風土に任せ様々な魅力の物を作り上…

今日もていねいに。

ていねい、とは生き方そのものなんだと思わずにはいられなかった。 ◼️新鮮に生きること 新鮮に生きる方法は、いつも新しくありたいと願う事。子供の頃の好奇心を失くさずに、なぜなにどうしてを大人に聞いていた頃の自分を保ち続ける。大人に答えをせがむの…

ハリネズミの願い

弱虫でひとりのハリネズミ と、彼の頭の中の動物たち(バケモノも含む) オランダのお医者さんが娘さんに読む為に作ったお話。出てくる動物たちは個性豊かな性格、でもどこかリアルな人間臭さがある。動物だけど。 臆病で妄想力豊かなハリネズミ、森の仲間を家に…

いつもの毎日。

シンプルな生活に対して、勝手に “あぁ、こういう生活もあるんだね” と感じている。それ以上でも、以下でもなくて。“素敵”と思う事と“真似したい”と思う事は別だと思っている。 真似したくないから、素敵じゃない、訳ではない。私自身を素敵でないと思ってる…