ゆこの机の上と本棚

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現代版人間失格


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私は太宰治が苦手。その中でも人間失格が一番避けて通りたい。教養として一応読んだことはあるけど。

もしこの主人公が自分自身を演じて、ただ壊れていくだけなら、本当にこれは人間失格と同じ内容になっていた気がする。

演じることに優越感と劣等感を感じ、けれど彼岸からその“演技”を見る視線を恐れる。誰にでも覚えのある経験だなと思った。

 

自分で自分を演じる瞬間は誰にだってある。それを見つめ続けておかしくなった主人公のはなし。

 

でもね、実際人なんてそこまで他人の事を見ていないよ。それが悔しいから何とかして人の視線を求めようとするんじゃないかなぁ。