ゆこの机の上と本棚

机の上に積んである本たちと日記

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

舞台

現代版人間失格 私は太宰治が苦手。その中でも人間失格が一番避けて通りたい。教養として一応読んだことはあるけど。 もしこの主人公が自分自身を演じて、ただ壊れていくだけなら、本当にこれは人間失格と同じ内容になっていた気がする。 演じることに優越感…

“いまがいちばん”の謎

よく知ってる洋服屋さんのお姉さんに言われた “今がいちばん楽しい時期だね~!” 今が終わったら楽しい時期が終わっちゃうの?それは嫌だなぁ、何かしら楽しい事をしないといけないのかなぁ。普通に毎日楽しいんだけどなぁ。 そんなことを思ったんだけど。ふ…

うつくしい人

美しい人とは 自分自身から逃げ出した女の話 “美しいの基準”は色々ある。人によって各々だし、基準が歪んでいる人もいる。そもそも正しい“美しい基準”も一体何なのかと思う。自分自身への基準、他人への基準、そればかりを思いながら生きるのは辛いけれど、…

どうにか こうにか ワシントン

阿川さんの海外生活のいちねん。 格好良い大人の女性とはこういうものだと思う。完璧すぎてもおもしろくない、抜けすぎていてもいけない。私にとってちょうど良い所にいるのが阿川さん。 どたばたしながら好きなことをする程楽しいことはないと思う。きっと…

天才はあきらめた

山ちゃんの黒歴史本 私はお笑いに関する事が結構苦手。お笑い番組が始まるとチャンネルを変える。変えられない状況なら、その部屋から出ていく。びっくりされるほど芸人さんの名前もわからない。これは全部大人になってからだ。 それは置いておいて、まず芸…

火天の城

利休にたずねよを読んだ時に、この人の描写力はすごいなと思い興味を持った作家さんの作品。時代小説はあまり読まないんだけど、時代小説ってみんなこんななの? 古城はただの入れ物ではない。住む人間にはこだわりと目的があって、それを理解した作り手が技…

深夜特急3 インド·ネパール

深夜特急折り返し地点 私はインドに行ったことがない、インド料理屋でもスプーンでカレーを食べる。トイレでも紙を使う。どんな国でもその国のイメージがあると思うが、そのギャップが1番大きい国がインドだと思う。 心優しい人でもカーストに則り人を蹴る…

深夜特急2 マレー半島·シンガポール

男の旅行記2 1で文章に慣れたのか驚くほどするする読めた。 特記して覚えていたのは、情婦を聖母マリアと表した事だ。お金はいらない、それでも繋がりたいと望んだ彼女の様な人を侮蔑出来る人間なんていない。 お金がないこと、弱い立場であることを利用して…

演劇入門

わたしセレクトではなくて、恋人の家でお勧めされて読んだ これは、タイトルだけ見ると“演劇を始める人向けの指南書”の様に見えるけど、実際内容はそうではなかった。コロナの中で見えた、まとめてみた、演劇とは?というような内容が多い気がした。かなりお…

深夜特急1 香港·マカオ

The 男の紀行文 日本代表 これを読んで旅がしたいと思う人は、旅がしたいのではなくて自分の環境だったり、自分を変えたいと思う人だと思う。私は旅で自分が変わるとは思わないので、これを読んでも旅がしたいな、とは思わない。ただ、こんな生活をしてみた…