ハリネズミの願い
弱虫でひとりのハリネズミ🦔
と、彼の頭の中の動物たち(バケモノも含む)
オランダのお医者さんが娘さんに読む為に作ったお話。出てくる動物たちは個性豊かな性格、でもどこかリアルな人間臭さがある。動物だけど。
臆病で妄想力豊かなハリネズミ、森の仲間を家に招待したい。でも、誰も来てくれないかもしれない。誰も来たくないかもしれない。来ても楽しませられないかもしれない。“かもしれない祭り”のオンパレード
みんなが来ても自分は楽しくない事を知りたいがために、みんなを呼びたいのかもしれない。という病み具合は少し理解できた。
きっと、この本を読んだ誰もが自分の中にハリネズミを見つけると思う。ひとりで居たくない、でも誰かに傷つけられたくない。誰かを見ることで、自分の無力さや劣等感を感じたくない。誰にでもある感情であって、どれだけ年を取っても無くならない感情だと思う。
私と、私の中のハリネズミはそれで良いと思って生きている。それで良い、折り合いをつけながら一緒に生きていこう。そうやってハリネズミを毛布で包んで、抱き上げて一緒に歩く。
🦔🐿️🍵